最終処分場の歴史

家庭などから出るゴミの内、再利用が不可能となったものが最終処分場で処分されます。
私たちの生活には欠かせない施設ですが、どのような歴史を辿ってきたのでしょうか。

ゴミを積み上げていく最終処分場は古くからありました。
日本でも江戸時代にはすでに存在したと言われており、現在見られる最終処分場の原型となっています。
土地へと積み上げていくだけのため、臭いなどの問題が残ります。

しかし、最も古くから存在する方法が、穴を掘って埋める「投棄型埋立」の処分場です。
現在でも一般的な最終処分場の一つですが、数千年前から徐々に普及していきました。
世界的に見ると紀元前から存在し、日本でも弥生時代より存在するゴミの処分方法になっています。

その後も様々な方法が用いられてきましたが、近代まで埋立式が主流となっていました。
ただ、環境の悪化や場所の確保などの問題が発生し、反対運動が起こることもあったのです。
このような紆余曲折を経て、1970年代に登場したのが「準好気性埋立」と呼ばれる処分場でした。

準好気性埋立は、現在の日本における最終処分場の標準になっています。
配水管から水の除去を続ける一方で、ゴミから発生する熱を利用して空気を循環させます。
この状態を維持することでゴミの自然分解を促し、環境負荷を和らげています。

準好気性埋立は1975年に福岡県で採用され、その後は全国へと広まっていきました。
今では日本各地で見られるようになった方法であり、高度経済成長期に大きな問題となった、埋立式の最終処分場は徐々に姿を減らしつつあります。

ただし、準好気性埋立も欠点がないわけではありません。
状態を維持し続けないと循環が止まる上、現在被害が多くなっている豪雨や豪雪に弱い点がデメリットです。
主流となっている方式である一方、これらの被害からどう防ぐかが問題となっています。

最終処分場の歴史は非常に古いと言えるでしょう。
今後は技術改良が進み、さらに画期的な方式が生まれると考えられています。