産業廃棄物の輸出入

一般的に廃棄物は、商品価値を失ったからこそ廃棄されるものであり、有償で処分をしてもらう、というのが原則になっています。
そのため、多くの業者は処分量を支払うことによって産廃業者に委託を行い、処分してもらうのです。
また、そうしたお金を惜しむばかりに、不法投棄を行う事業者も後を絶たないのです。
そのように、文字通り「お荷物」となっているゴミですが、中には輸出入され、商品としての扱いを受けているものもあるようです。

具体的には、携帯電話などが挙げられます。
携帯電話はもちろん故障していては使えませんし、諸外国では形式も違い、すぐに修理したからと言って使用できるわけではありません。
しかしながら、なぜ携帯電話の廃棄物は輸出入をされるほど価値があるのでしょうか。
その秘密は、携帯電話に使用されている部品にあります。

携帯電話の中には実は金のほかにも、いくつかのレアアースと呼ばれる希少な金属が使用されており、こういった携帯電話などの電化製品から、多くのレアアースが取り出されています。
レアアースの鉱山をあまり持たない日本にとって、レアアースは文字通り重要なものであり、このように廃棄物からのリサイクルが、ひとつ重要な取り組みに成長してきたのです。
現代では、電化製品の廃棄物からレアアースを取りだすこと全体を、「都市鉱山」とも言われているくらいです。

こうした都市鉱山は国内で流通している携帯電話の廃棄物から取り出すだけではなく、中には海外から日本が輸入して取り出しているところもあります。
国内流通のものを引き取るのではなく、海外からお金を出して輸入しても利益が出る事業ということなんでしょうね。

逆に、日本では廃棄物扱いされているものが、輸出され、海外では受け入れられているものもあります。
それは何かというと、自動車なのです。
日本製の自動車は質が高いことでもおなじみですから、非常に信頼性が高いということなのでしょう。